<4つの都市像>
1.幅広い人の往来をうながす「ビジターズ・インダストリー都市」
港を通しての人(ビジター)の来訪で、都市的繁栄を維持し続けてきた福岡市は、日本で最も歴史のある港都市(みなとまち)です。また、20年以上地道に積み上げてきたアジア文化事業は、私たちアジアの文化アイデンティティを、誇りを喚起するする果実として、アジアからのビジターのみならず、アジアに関心がある世界の人々にとっても魅力がある観光資源となっています。加えて、いま、ヨーロッパが切りひらいた近代文明による今日の世界的閉塞状況に対して、アジア的文化土壌の中から、新たな時代を切りひらく「考え、もの、仕組」などが生まれてくることが期待されています。この未来からの期待に応え、来訪者の関心にこたえるコンベンションを定期的に開くなど、「21世紀の知」のホットスポットとして、世界からのビジターを集めることを目指します。
【具体的施策】
32)大濠公園、舞鶴公園整備と一体で、福岡のアジアに向けた接客空間として鴻臚館を復元し、ビジターに「歴史あるもてなし港都市(まち)」の都市性を明確に示します。
33)「アジア・フォーカス映画祭」の集客力を強化し、同時に「アジア映画フェア(見本市)」を開催し、映像関連産業に振興を図ります。さらに、蓄積のあるアジア近現代文化関連のメディア産業(出版、放送、プロダクション)を育てます。
34)「アスペン・アイデア・フェスティバル」のような文化・学術の世界規模でのコンベンションをおこない、「ライブ産業(新しい評価の定まらない産業)」を振興します。