● 老朽化、狭隘化したこども病院の現状
現状のこども病院は、現地を視察し、そこで働く医師や看護師さん等の医療関係者や患者さんたちの話しを聞くとすぐわかるのですが、開設後約30年を経過し、大変老朽化し手狭になっています。
狭いスペースに高度な医療機器が詰め込まれ、医療事故の危険性さえあり、安心してこどもの命を守る医療行為に支障をきたす恐れもあります。付き添いの患者の家族がベッドの下に寝るような療養環境や、男性の看護師の休憩室さえないような劣悪な医療現場の実態です。来訪者の駐車スペースが少ないことはもちろん、患者を運ぶ緊急車両や医療関係者の車の誘導、駐車にも不便をきたしています。
こどもの命と健康を守るために、早急なこども病院の建て替えの必要性は、市民、患者、医療関係者、行政、議会を通じて異論のないところです。小児の中核的な病院としての福岡市立こども病院は開設時の高い志し、その後の努力と熱意を承継し、本市が担うべき政策医療の分野として守っていくべき病院です。