ザエクスプロラトリウム(英:theExploratorium)は、子供と家族向けの科学博物館。名称は「探検、探究する」(explorer)と「ホール、講義室」(auditorum)からの合成語。意訳すれば「知的探究のための大教室」の意。
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコのパレス・オブ・ファインアート(美術宮殿)の港湾地区にある。当初、倉庫を改造してつくられた。2008年現在では、サンフランシスコでは最も人気のある博物館の一つで、年間50万人以上の入館者がある。同館は1969年に物理学者で教育者でもあったフランク・オッペンハイマー(en:FrankOppenheimer)のアイディアと尽力により作られた。彼が初代の館長に就任し、1985年に亡くなるまでその地位にあった。運営団体は、NGO組織で運営されている。
エクスプロラトリウムは、子供が触って体感できるハンズオン展示によって、科学を親しみやすいものにすることを重要視した世界で最初の体験型サイエンスセンターである。ハンズオン博物館には、ドイツ博物館の先例があるが、科学に重点を絞ったということでは同館が最初である。その展示の多くは、科学者や教育者はもとより、ビジュアルアーティストやパフォーミングアーティストも参加しての手作りで製作されている。
こうしたエクスプロラトリウムで生み出された展示デザインのノウハウは、世界中の科学博物館でもそのまま再現して製作、展示できるように、ノウハウのすべてを『クックブック』(Cookbook、調理本)という名前のマニュアルにまとめて3巻まで刊行されている。
子供向けのこの博物館を利用しながら楽しく科学を学ぶためのシリーズ本は『スナックブック』(おやつの本、Snackbook)という名のシリーズで刊行されており、いずれも博物館のミュージアムショップで購入することが出来る。一般の書店でも購入は可能である。
展示について、他では再現出来ないもの、たとえば「ウェーブ・オルガン」のようなもの、サンフランシスコ湾のこの特定の場所でのみ可能な展示というものもある。エクスプラトリウムは、多数のオンラインの科学展示や実験を盛り込んだウェブサイトも1993年から運営している。このサイトは、1997年最優秀の科学サイトの表彰が始まって以来既に5度ウェビー賞(WebbyAward)を受賞している。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
親子や子どもたち同士で自由に考えながら遊び体験できる考え抜かれた配備に感心。大人自身でも充分に楽しめるミュージアムとなっている。科学館も時代とともに進化していることを身を持って感じました。
・3度目の来訪です。だいぶ、洗練されていますね。その分、おとなしくなっているように思えました。
・工場のような内部を覆い隠す古典的外観が特徴です。・福岡市の少年科学文化会館改築の参考に出来ないかと思います。
※1 エントランス付近
※2 科学に触れる子ども達
※3 外観は古代、中は20世紀の工場
※4 作品をつくるアーティスト壊れても大丈夫
※5 (視覚)美術の殿堂の別名もあります
※6 廃墟を連想させる外観