●サンフランシスコ交通局
取材先;Mr.PeterAlbert,Manager,
SFMTAUrbanPlanningInitiativesProgram. Ms.JanisYuen,
Internal Communications Manager, External Affairs, SFMTA.
◆サンフランシスコ市交通局の都市計画を使っての交通施策担当課長ア ルバートさん、同じ局の渉外課長さんからのパワーポイントを使った交通政策の説明を2時間
・サンフランシスコの交通は写真の通り、色とりどりの交通機関が街中を走り回り、もっとも有名なケーブルカーだけでなく、観光客に住民にとって滞在をより楽しいものとしている。観光都市としての有力な集客資源となっている。行政としてそれはどのような視点から行われているのか、さらに、相互の調整の仕方の調査であった。
・サンフランシスコの人口は約 80 万人、市街地人口は 300万人強、ベイエリアの全圏域人口は約700万人である。大都市圏の福岡市より小 さな都市(まち)がサンフランシスコである。
・日本の都市計画は土地利用計画と交通計画は分離独立して語られることが多いのですが、土地利用と交通計画を一体的に考えていることを知らされました。土地利用計画によって住民は移動を強いられている、都市計画的に交通を、もっと言うとCO2を最小に済ませる方策を全体として考えているという都市計画を考えてあります。
・気象変動に対するアクションプランをつくり、1990年レベルにもっ て行こうとしている。
・会議中、「日本のようにコンパクトに」という評価をよく言われてまし た。しかし、アメリカの都市の発展の後追いをしてきただけ、このよ うに「土地利用計画でCO2削減を」「土地利用を最小化する」、のメッセージは新鮮です。福岡でも追いかけるべきテーマです。
・80年代に新しい駐車場をつくらないルールを作り、開発者に対して公共交通整備のための負担金をお願いしているとのこと。特に地震の後、公共交通機関整備を積極的に進めたとのこと。5つの開発に対してそのような視点から交通局として関わっている。
・自転車交通は健康で環境にいいので進めている。具体的には自転車道 路網を完備しようとしている計画図も見せてもらいました。
・高速バスシステム、ロードプライシングも研究中。
・広域の交通機関間の調整は28交通機関の協議会をつくって行っている。
・2010年の交通局のカレンダーは、いまサンフランシスコで実際に走っている世界から集めたクラシック電車の写真を集めたものです。参考に頂きました。交通当局も観光都市サンフランシスコを交通の面から意識して後押ししている。
・市交通局の乗り放題のチケット$11を頂きました。これを使って「世界で最も交通機関の多様性があるこの都市(まち)」の交通機関を体験しました。確かに「交通が楽しい都市(まち)サンフランシスコ」です。
※1 サンフランシスコ交通局 交通政策ヒアリンク
※2 交通計画図
※3 自転車をバスの前に積める
※4 ミュニメトロ
※5 自転車のための交通政策を熱く語られました
※6 ロンドンレッドの観光バス
※7 これは舟形のバス
※8 軍用車のような観光バス
※9 地下鉄
※10 ケーブルカーから見る坂の街の景色
※11 ダウンタウンを走るケーブルカー
※12 ケーブルカーの終点