●ニューヨーク、街の新しい動き視察
取材先
;Mr.AlanOlmsted,ExecutiveDirector,OfficeofPrivateFerries,
DepartmentoTransportation,NewYorkCity.
◆ニューヨーク市交通局部長のアラン・オルムステッドさんがニューヨークのダウンタウンの新しい街の動きを案内
地下鉄に乗って、ダウンタウンへ。地下鉄のホームでバンド演奏があっていました。見ると後ろに横断幕、そこにはバンド名だけではなくニューヨーク市が公共空間で演奏を認めていることが書かれていました。公共空間を楽しくするために、公共が認可する。福岡市の地下鉄博多駅から祇園駅に続く長い長い無味乾燥なトンネル、何とかならないかと思いました。
ソーホーはアートの街の印象が薄れ、賑わいのヒップな商店街という感じになっていました。その街路で、路上駐車スペースと歩道の間に自転車道を確保している新たな都市デザインを見つけました。
チャイナタウンは活気が凄い。本国の勢いが出ているのでしょうか? お隣のイタリアンレストラン街、リトルイタリーへ浸食して行っています。新たに注目を集め始めている新しい名前の付いたノタリー(リトルイタリーのノース)、以前は治安が悪く行くのがはばかれたバワリー、イーストビレッジへ。イーストビレッジには日本レストランが増えています。
さらに、ウエストサイドへタクシーをとばして、ハイライン(アランさんはハイレールと言った)と呼ばれている、ハドソン川付近、ギャラリー街となったチェルシーの付近の新しい都市開発を見に行きました。実際に肉のパッキング工場のために使われていた高架の鉄軌道を活かして、高架の遊歩道空間と途中に商業スポット、ホテル、住宅、公園、文化スポットなどをつくったものです。ガンズヴォート・ストリートから北へ大体20丁目ぐらいまで続いていました。将来はマジソン・スクエア・ガーデンがあるペンステーションまで伸びるそうです。コンセプトの一つははtosee,andtobeseen(見て、見られる)とあり、建てられたホテルにはカーテン、ブラインドなどが無いものが建てられているとのことでした。ご想像に任せますが、思いがけない問題も起きたようです。
NYは、ずっと新しい街を作り続けています。それに、しばしばアートが街をきり拓く先兵として関わっています。そのことを改めて再認識しました。変わっていないNY.有意義な視察でした。
・85年にドル安へ誘導するプラザ合意を決めたプラザ・ホテルのそばには、数が増えた馬車が観光客を乗せ、セントラルパークへ走っています。近くにはパブリック・アートが出来てました。
・深夜のタイムズスクエアを通ってみると、すごい人の数です。90年代初期の10倍ぐらいの人通りです。広場には新しい階段のような構造物が造られ、人が上がって夜の街の光景を楽しんでました。世界の街の中の街、新年のカウントダウンの場所、タイムズスクエアです。
※1 公認の旗を下げて地下鉄ライブ
※2 人に溢れるソーホー
※3 新しい形の自転車道(ソーホー)
※4 チャイナタウン
※5 リトルイタリー
※6 チャイナタウンに包囲されるリトルイタリー
※7 新しい街ハイライン
※8 本当に昔の高架線路跡の開発です
※9 プラザ合意のプラザホテル セントラルパークの南端に
※10 馬車も
※11 パブリック・アートも
※12 深夜近いのにごった返すタイムズスクエア