●ニューヨーク・シティ・カンパニーの観光振興部門訪問
取材先;Ms.MakikoMatsudaHealy,
AssociateVicePresident,TourismDevelopment,AsiaPacific.
◆ニューヨーク・シティ・アンド・カンパニーというニューヨーク市の外郭団体のアジア大平洋担当のマキコ・ヒーリーさんに情報センターを中心にニューヨークの観光ついてのヒアリング
世界経済の中枢機能を持つニューヨーク市は、もう一つの顔としてビジター行政に力を入れて一大観光都市戦略を展開しようとしていました。空港からニューヨークへはいる車中でドライバーさんが言っていた、「いまのニューヨークの第一番目の産業は観光ですよ。」を裏打ちするような話を聞けました。
今更「観光都市」を唱える必然性は、世界都市のニューヨーク市に限ってあると思えないだけに、意外でした。しかしよく考えてみるとリーマンショック以来の(ひょっとするとそれ以前から)深刻な不況の反映として、また、市域外に移転が続く経済機能を補完するかたちで観光都市戦略に着目したのではないかと推測しました。
ニューヨーク市のビジター行政でのいまの目玉は、ミッドタウンのブロードウェイにある観光案内センターです。インターネットを使いグーグル・マップ上で必要な観光情報を瞬時に検索できるシステムを組み込み、大型スクリーンに映し出して観光客にサービスできる装置を3台据え付けていました。
ここで検索し集めたスポット、買い物、エンターテインメントなどの観光情報はネットを通じて自分のメールアドレスに転送されるという、優れものでした。
すっきりした空間のなかで必要な情報を抽出するエリアは、IT技術を駆使して新しいニューヨークのイメージを演出しており、観光都市への取り組みの姿勢を感じさせるものでした。
※1 ニューヨーク観光情報センター外部から
※2 情報収集をするテーブルでの説明を聞く
※3 内部の光景
※4 地図もスクリーンに